糸問屋へ
2010年7月27日 ネパール
今日は糸を探しにいく事になった。
リサイクルシルクの糸は質も値段によって色々なんですがポリエステル系の糸混ぜでリサイクルシルクとして売ってる事もあるので100%シルクを探しに行った。
リサイクルシルクだけに色の混ざり方が色々で気に入った配色を使いたい場合は自分で買いにいったほうが早い。
今までは工場ののストック場から選んでいたけど最近は使う糸だけキープして確実に在庫を減らしている様だ。
これだけ物価が高騰すると在庫の糸代だけでもかなりの金額になるから管理する専門のスタッフをつけてコントロールするようになっていた。
弟の様な存在と思っていたのに既に大きな会社の社長さんだ。
彼の経営努力が工場のあちらこちらで見える形になっている。
今日は元締めみたいな糸の問屋に連れってもらったので他の糸も見せてもらった。
シルクやヘンプといっても質の幅もかなりあり粗悪品は使いたくなので選んで抜き取ってきた。
上質のヘンプ布もあったので手織りの布をちょっと購入。
服には硬すぎるけどイベント出店時のデコレーションに使おう。
草木染めの布や糸もあったけどヘンプに関してはネパールでは色の入り方が安定しないし布に関してもムラが酷くて使えなかった。
今回も色んなモノの値段が上がってる。
半年で前年の20〜30%上がり続けていてシルク糸もとうとうA-RUEをスタートさせた時の3倍にまでなっ
た。
私もスマートに経営できるようにもっと努力する必要がある。
大量生産が出来ないのでアイデアと質で勝負だな〜
デザインするのと経営するのとは別の頭の部分を使っているので時々考えこんじゃう事もあるんだけど日中は混乱するので夜に考えるようにしてます。
昨年から社長の家に寝泊りするようになった。
結婚式も還暦のお祝いも、会社のプジャも、滞在中にお祝い事があれば参加してる。
休みも工場のスタッフの家を行ったりきたりですが、やはり文化や考え方や習慣って随分ちがうもんだな〜って思います。
ネパールを最初に来たのは18年前。
仕事も絡んで訪れるようになったのは11年前から。
不思議な事に毎年毎年ネパール人の暮らしや考え方が変わって見えてくるんです。
文化や習慣が分かってくると対応も変わってくるし自分の理解力も変化する
私の体験している小さな世界
色んな事も起こるけど最後は気持ちって伝わるものだな〜と感じながら過ごしています。
ネパールビジネス。騙し騙され。泣き笑い。
日本も同じなんだろうけど私が見てる小さい世界の中でこんなに色んな事が起こるんだからネパ世界は興味深いけど時々怖くなります。
これからも交流しながら完成度を上げたいし、仕事としても共存したいし、友人としても共有する時間を大切にしたいと思います。
街に出たら素材探しもしていま〜す