今年から帽子制作だけに専念できるようになったので、今まで以上に工場の人達と過ごす時間が増えた。

A-rueはこの10年間決まったメンバーだけに担当してもらっている
だから量は沢山できないけど確実に質を上げる事はできたと思っている。

数が増えれば増えるだけ人を育てる必要があるから時間もかかるし、理解しあえるまで何か起こるとストレスは増す。

今回は今まで中心になってやってくれたリーダーが妊娠中なので、もう1人新しいリーダーを私につけてくれた。2チームで制作しています

毎日工場に一緒にいるのでスタートはいい感じです。

ここにいると他の会社で働くネパール人スタッフがやってくる。

主に検品や出荷に関する仕事なんだけど、習慣とか求める完成度の価値観の違いで戸惑っていたり、かなりストレスを抱えていたりする。眠れないと訴える人もいた。

この国にいてこの国の習慣や考え方を理解していれば分かり合える事でも、自分の国のシステムや方法を一方的に押し付けると歪みが出てくるものだ。

 

これは雇う人、雇われる人の力関係があるし、それぞれ国や会社のやり方があるから私は何も言えないけど、両方の立場が分かるだけに話をきいてこうしたらどうですか?ボスに訊いてみたら?っていうアドバイスしかできない。

 

A-rueをスタートさせた当初は私も強引に動いた事もあったけど、今になってみるとあの方法は間違っていたな〜と感じる。

質を上げる為には人間関係も動きやすい環境も必要だ。
仕事だからプライベートと仕事の線をひけるような付き合いをしなくちゃならない。

毎日毎日、色んな事が起こるけど想定内の事が増えてきてから怒らなくなった。

最近は穏やかな制作現場になってます。