ポコ・ア・ポコ農園(その1)@茨城県
私がポコ・ア・ポコ農園さんを知ったのはあるレストランの朝市でした。それからブログ等で日々の農園日記を拝見すること1年半以前から一度伺いたいな〜と思っていた農園です。
ポコ・ア・ポコという意味はスペイン語でゆっくり・すこしづつという意味があるそうです
環境に極力負担をかけないように配慮し、子供たちを育てるママさん達にも安全で質の良い野菜を継続して買って頂ける価格で届けたい。そんな気持ちをシッカリ持って農園を維持している
無農薬無化学肥料、自然環境に近い農法で野菜を育てながら在来種を守っていきたいというオーナーさん。
野菜もユックリユックリ育っていくし農園もじっくり育てていくという気持ちを名前から感じ取りました。
ポコ・ア・ポコ農園さんの畑はかなりワイルドです
色んな植物の合間に野菜がシッカリ育っている
出来る事は自分でとことんやりたいんです!農業を続けるなら自分の気持ちを大切に継続させていきたいんです。言葉が印象的でした。
伺った日はお仕事の合間に燻炭(籾殻でつくった炭)を作ってました。
燻炭を畑にいれると水はけや保水性もあがり土壌改良にもなるそうだ。
燻炭は売っているのに何故作るの?と伺うと自分でできる事はジックリやりたいそうだ。これもコダワリの一つだと思う。
ハウスの中もこんなに大量の堆肥を作ってましたよく一人でここまで・・・凄いな〜お手伝いしながら素人の質問攻めに丁寧に答えてくれるオーナーさん
私は家庭菜園で野菜を作るとき種を買っているのですがF1って書いてあって、F1という意味がなんだか分からず私にも理解できるように説明してもらった。
F1というのはハイブリット種の事で、ものすごく極端に簡単に例えてもらいました。
病気に強いだけのトマトを何度も掛けあわせて作っていくと病気にとても強いだけのトマトが出来上がる。
これとは別に甘いトマトをひたすら掛け合わせていくと甘〜い甘〜いだけのトマトができる。;あくまでも1代だけ掛けあわせる事によって維持できる品質。
大きさも甘さも味もある程度均等になる品種が出来上がる。これがF1というらしい。(詳しく知りたい人はF1・種で検索して見てくださいね)
※これは農業を知らない私が簡単に理解できるように説明してもらった例えです
F1の良さは大きさ。質。味。と均一に市場で多く求められる野菜が安定して作れる事。だからスーパーに並ぶ野菜はF1が多いらしい。
同じ様な大きさ、美味しさ、安定した味、収穫量を供給をできるように作られた品種なので農家のリスクは多少減るらしい。
よく言えば美味しい野菜が常に食べられる。
悪くいうと味に個性のない(美味しい・不味い)含め個性のない野菜ができる。
ここで私の心配事が、、
F1がかかる病気が日本中で発生したらどうなるの?と伺うと、そんな事になったら野菜不足になるでしょうね〜との答えだった。
ポコ・ア・ポコ農園さんでは自家採種しながら在来種に力を入れている。これで土地にあった美味しいオリジナル野菜つくりを目指している
美味しい・不味い・は人の好みによるし料理にもよるし。。。
自然農法を実践する以上、量産や納期、形状などを安定供給させるのは難しい。
そこで自分の納得できる農法を実践するには他の農家さんと同じ野菜をメインには出来ない。珍しい野菜をメインにして在来種を守りながら継続させたいそうだ。
伺った日はサツマイモの種を保存する準備をしてました
ここまでヤルか。。。この人。。。。
精神力と体力が凄いです。
継続させる精神力って筋金入りかも農家ではない素人の私が思うのでした。
そんなポコ・ア・ポコ農園の和知さんの販路は主にレストランと通販だそうです
レストランのシェフに欲しいと思わせる珍しい野菜を育てる和知さん
レストランのオーナさんも畑までやってくるそうだ。
実践している農法による野菜の味や形状にも理解がありお取引しているそうです今ではお客さんの口コミで顧客を増やしてきている。
これからも色んな事が起こるだろうし消費者には想像もできない大変なご苦労もあるとは思いますがポコ・ア・ポコという名前の通りユックリ確実に歩んでいくんだろうな〜と思いました。
そんな和知さんは良い顔してる
仕事を楽しんでいるのが伝わってきました。
次の日記はウーファーってなんだ?
ウーファー並に体験してみたいぞ!
WWOOF受け入れ先でもあるポコ・ア・ポコ農園での1日体験に続く・・・・